私がデイサービスに勤務していた頃、シャツやズボンのポケットに毎日綿棒やメモ帳の切れ端、紙のコースターや箸袋など沢山詰めこまれて来所されていた利用者様がおられました。その人は楽しそうにポケットからものをだしてはこれはこんなことがあった時の紙の端だ。とポケットの中のもの１つ１つに説明をつけて楽しそうに話してくださっていました。ある日、その利用様の連絡帳に「毎日ポケットに沢山の夢と楽しいことを詰めこんで来所されていますね。」と記入したところ送迎時にご家族様から、毎日ポケットに沢山のゴミを入れているので洗濯時嫌になっていました。連絡帳に、ポケットに沢山の夢と楽しい事…と書いてありそんな考えもあるんだなと思いました。あの人にとっては大切な物だったんですね。と言われました。何気なく書いた一言。でも日頃介護されているご家族様には私たちには見えない言えないご苦労が沢山あることに改めて気づかされたと同時に私たち介護職に出来る事の大きさを知りました。これからも利用者様とご家族様に最後の時を笑顔で迎えて頂けるよう私なりに支援していきたいと思います。